心臓疾患の原因
心臓疾患の中でも、心筋梗塞、狭心症の二つはよく知れた病気です。
これらを総称して、虚血性心疾患と呼びます。
虚血とは、体のある部分で、血流が悪くなったために、
体内の組織が必要とする酸素が足りなくなってしまう様態のことです。
そのおおもとの原因となるのが、動脈硬化と呼ばれるものです。
動脈が狭くなったり塞がったりすることで、血流が悪くなり、
酸素欠乏を引き起こしている状態のことを指します。
動脈硬化を予防することが、心臓疾患を予防することにつながります。
コレステロール、リン脂質、中性脂肪は水になじみにくいため、
タンパク質と結びついて、リポたんぱく質となり、血液を流れます。
リポたんぱく質には、高比重リポたんぱく質(HDL)と、
低比重リポたんぱく質(LDL)があります。
高比重リポタンパク質によって運ばれるコレステロールを
「善玉コレステロール」、低比重リポタンパク質によって
運ばれるコレステロールを「悪玉コレステロール」といいます。
「悪玉コレステロール」が動脈硬化の原因となります。
「超悪玉コレステロール」の酸化
悪玉コレステロールの中には、小型で比重の重い、
超悪玉コレステロールと呼ばれるものがあります。
超悪玉コレステロールは、血管の内側に入り込みやすく、
酸化によって変性されやすいです。
酸化して変性した超悪玉コレステロールを、免疫細胞の
マクロファージが取り囲んで食べます。それが続くと、
マクロファージは泡沫細胞に変わり、血管内膜の内側に付着します。
そのことで血管の内膜が盛り上がり、血管が細くなって、
動脈硬化を引き起こします。
ノニの効用
神戸学院大学の神谷教授らが行った研究で、ノニフルーツに
含まれる化学成分が、低比重リポたんぱく質の酸化を防ぐことによって
動脈硬化を予防する効果についての論文があります。
神谷教授らが行った研究では、ノニの成分を、メタノールで抽出したもの、
クロロフォルムで溶けるもの、ブタノールで溶けるもの、
水で溶けるものに分け、それぞれの抗酸化力を調べました。
比較対象として、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)という食品などに
使われる酸化防止剤の効果も合わせて調べています。
何もしない状態に比べ、メタノールで抽出した成分では88%、
エタノールで溶ける成分では96%の抗酸化力が見られました。
この二つに及びませんが、抗酸化剤と比べても、
ブタノール溶性の成分にも高い抗酸化力があることが分かりました。
実験の中で特に高い抗酸化力を示唆した、エタノール溶性の成分が
6成分であることが分かりました。
この研究実験では、ノニに含まれる6つの成分は、悪玉コレステロールの
酸化を抑え、動脈硬化を予防する成分が含まれていることを示唆しています。